S2Sのエアコッキングガンは、残弾0でホールドオープンする機能を再現した珍しいエアコキです。
しかし、スライドを引くときに銃が傾いているとマガジンに弾が残っていてもスライドストップがかかってしまいます。
今回はこうした問題をお手軽に解決する方法をご紹介します。
S2S ワルサーP99について
エアコッキングガンなので、バッテリーもガスも使わずに気軽に遊べるエアガンです。
下の写真では「WALTHER」の刻印が入っていますが、これは自分で入れたので製品版には入っていません。

まず、なんといってもホールドオープンが魅力です。
マガジンが空になった状態でスライドを引くとスライドストップが作動し、スライドが前進しなくなります。

この状態でもトリガーとシアはつながっているため引き金を引かないように。スライドストップに無茶な力がかかってしまいます。
P99の場合はコッキングインジケーターもきちんと機能します。
弾が発射できる状態だと赤い突起が出てくるのです(下の写真の右がコッキング時の状態)。
これはリアルさだけでなく、安全性の面でも重要な機能です。
P99はハンマーレスのため、インジケーターがなければ外からコッキングの有無を判別できません。
さらに、マガジンがもとから2本付属しています。
そのため、買った状態ですぐにマガジンチェンジができます。これがなかなか楽しく、つい意味もなくマガジンチェンジで遊んでしまいます。

サイレンサーアタッチメントも標準で付属します。
これは14㎜逆ねじのアダプターになっているため、たいていのサプレッサーをそのまま取り付けられます。

※アタッチメントが外せなくなったら、こちらの記事を参考にしてください。
このように、S2Sのエアコキは至れり尽くせりの面白いエアガンです。
以下は10歳以上用のリンクです。このほかにも「ベレッタM9」・「H&K USP
」・「グロック17
」・「SIG P226
」がラインナップされています。
※18歳以上用も発売されています
問題点:勝手にスライドストップが動く
しかし、このエアガンにはいろいろと不具合もあります。
その1つが、マガジンに弾が残っていてもたまにホールドオープンすることです。
原因はスライドストップを押さえるスプリングがないこと。
そのため銃を傾けると重力でスライドストップが動き、スライドとかみ合ってしまうのです。
そこで、スライドストップに簡単にスプリングを追加する方法をご紹介します。
が、その前に分解法を説明しますので不要な方は読み飛ばしてください。
分解方法
まず、スライド後部のプレートを外します。
下にずらせば外れるはずですが、おそらくかなり固いと思います。
シリンダーを広げながら慎重に動かしてください。作業がしにくければホールドオープンの状態にしても良いですが、プレートを外した後に空撃ちすることをお忘れなく。

この工程が一番の難所で、これさえできれば後は簡単です。
プレートを外したら、トリガーの上にあるテイクダウンレバーを下に下げます。
すると、スライドが前方に引き抜けます。

上の写真ではサイレンサーアタッチメントがついたままですが、それだとバレルをスライドから抜けません。
サイレンサーアタッチメントが固くて外れない場合は下の記事を参考にしてください。
あとはスプリングを飛ばさないように注意しながらパーツを外していきます。

今回のスライドストップスプリングの追加だけなら、リコイルスプリングが飛んでいかないように外すだけで問題ありません。
スライドストップスプリングの自作
用意するのは細めの結束バンドのみ。

バンドの先端のギザギザがない部分を切り取り、写真のように軽く折り曲げます。
これがスプリングの代わりになります。

あとはバンドをレールとスライドストップの間に押し込めば完成。

バンドが銃の内部で行方不明にならないように、目立つ色を使うことをおすすめします。
銃を組み立てる前に念のため動作確認をしてください。
銃を逆さにしてもスライドストップが動かず、かつ空のマガジンを入れたらスライドストップが押し上げられたら合格です。
おわりに
本当に簡単なカスタムですが、これだけで劇的に使いやすくなるのでぜひお試しください。
結束バンドなら安くて入手しやすいし、切り取った残りはそのまま本来の用途に使えるのでかなり経済的ではないでしょうか。
この銃にはほかにもいくつかトラブルがあり、解決法を下の関連記事で詳しくご紹介しています。
P99カスタム記事
S2S ワルサーP99の装填不良を解消するカスタム【エアコッキング】
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