S2Sのエアコッキングガンは、残弾0でホールドオープンする珍しいエアコキです。

しかし、ホップアップの効きが悪く飛距離がなかったり(いわゆるお辞儀)、サイレンサーがあるときとないときで明らかに弾道が変わるという問題があります。
さらにはアイアンサイトの作りがおおざっぱなせいであまり精密には狙えません。
今回はこうしたトラブルを解決するカスタマイズ方法をご紹介します。
S2S P99について
銃本体の説明や分解法については下の記事をご覧ください。
S2S ワルサーP99にスライドストップスプリングを追加【エアコッキング】
問題点
解決したい問題は次の3つです。
- ホップアップがあまり効かず、10mもまっすぐ飛ばない
- サイレンサーを装着すると明らかに弾道が下がる
- リアサイトの幅に対してフロントサイトの幅が狭く、狙いにくい
改造方法
まずはホップアップから修正します。
インナーバレルは特に固定されていないため、引っ張るだけでチャンバーから外せます。

ホップアップがかからないのは、チャンバーにホップアップパッキンの突起を押し出すための部品がないため。
そこで、パッキンにゴム板を瞬間接着剤で貼り付けました。
チャンバーに収まるようにゴム板の角は切り落としてあります。

この方法はAmazonのレビューを参考にしたものです。
レビューを書かれた方は切った輪ゴムを使っておられるようです。
これでホップアップが機能するはず。
私の場合は0.2gのBB弾だと浮き上がり、0.25gで適正ホップになった。
次に弾道を修正します。サプレッサーをつけると弾道が落ちるのは、重みで銃身が下がるからです。
そこで、スライドに銃身を持ち上げるための台を作ります。
下の写真で示した位置に瞬間接着剤を盛り、適当に削ります。銃身の形に合わせた窪みを作るわけですが、銃身の水平出しも中心出しもできないので目分量で調整するしかありません。

瞬着を盛る部分は少し奥にし、正面から見えないようにすれば見栄えが良いと思います。
最後にサイトの修正をします。
1.2㎜厚のプラバンをフロントサイトの側面に1枚ずつ貼り付けると、ちょうどリアサイトの幅と同じくらいになるはず。

また、そのまま狙うと弾がかなり上に行くようになったので、フロントサイトの上に同じく1.2㎜厚のプラバンを3枚貼り付けて調整しました。
このあたりは各自の銃の状態や狙い方によって変わると思うので、適宜変更してください。
なるべく正確に狙えるようにするため、弾道に影響する改造が全て終わってからサイトの修正に取りかかることをおすすめします。
ついでにピンバイスでサイトに穴をあけ、修正液でホワイトドットを入れました。
サイトピクチャーは下の写真の通り。肉眼で見るとフロントサイトの幅はもっと広く見えます。

おわりに
改造前よりフロントサイトがだいぶ大型化しましたが、サイレンサーの装着を想定した銃だと考えればそれほど不自然でもない、はず。

以上のカスタマイズでだいぶ的に当てやすくなりました。
S2S P99にはこのほかにもいくつかのカスタマイズを施しています。ご興味があれば下の関連記事もぜひご覧ください。
P99カスタム記事
S2S ワルサーP99にスライドストップスプリングを追加【エアコッキング】
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