前回の記事でご紹介したとおり、『Oculus Quest 2』でのVR体験は素晴らしいものです。
しかし、Quest2には次のような弱点があります。
- フロントヘビーであるため、重心が前の方になって首に負担がかかる
- バッテリーが約2時間しかもたない
- 固定にゴムバンドを使っているため、激しく動くとずれやすい
今回は1番めと2番めの問題を中心に考え、ついでに3番めの問題も軽減するカスタマイズをご紹介します。
ネタバレすると、「後頭部にバッテリーを取り付けてカウンターウェイトにし、前後のバランスを改善することでバンドのズレ落ちを防ぐ」作戦です。
完成品
いきなりですが、完成品はこちら。

後頭部に青いポーチがくっついているのが分かりますでしょうか?
ポーチの中身はダイソーのバッテリーです。

バッテリーの大きさはスマホとほぼ同じです。

ダイソーで売っていますが、価格は1000円。
500円のもありましたが、1000円のほうが充電容量が大きいのでおすすめです。
充電に使うUSB-AーUSB-C変換ケーブルも、これまたダイソーで購入しました。
ちなみに、ケーブルタイ(マジックテープ式)もダイソーのものです。
ケーブルの長さには余裕があるため、充電中も普通にプレイすることができます。

モバイルバッテリーをフル充電にしておけば、『Oculus Quest 2』を1回と少し充電できます。
つまり、合計で4〜5時間ほど遊べます。
使用した材料は
- ポーチ
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- ケーブルタイ
の4つです。すべてダイソーで買えました。
構造解説
ここではポーチの取り付け方について説明します。
ポーチはQuest2のバンドに2箇所で留めています。

下側の固定には、マジックテープ式のケーブルタイ(下の画像)を短く切ったものを使用。

上側の固定は、端切れを巻きつけて両端をホチキスでつないでいます(写真では、ホチキスはポーチ側に隠れて見えません)。
Q:なぜ上側もケーブルタイを使わなかったのか?
A:頭に直接当たる部分なので、ケーブルタイだと痛かったからです。
また、ポーチのバンドの中央(ケーブルタイと端切れの間)を、ポーチごと横方向に縫いつけています。
縫った理由は、ポーチが暴れるのを軽減するためです。
あと、チャックがチャリチャリ揺れてうるさかったので、ナイロンロープに取り替えました。

これでゲームがかなり快適になります。
まとめ
後頭部にモバイルバッテリーを装着することで、バッテリーがカウンターウェイトとなって前後のバランスが良くなりました。
思ったよりも効果が高く、
- 首が痛くなくなった
- HMDがずれ落ちにくくなった
- 長時間遊べるようになった
と良いことづくめです。
「材料をそろえて作るのが面倒くさい」という方には、純正の『Eliteストラップ』か『バッテリー付きEliteストラップ』、『バックヘッドバッテリー』を使うという手もあります。
自分で作るのは楽しいですし技術も身につきますが、「時は金なり」という考え方もありです。
もしも『Oculus Quest 2』をまだ買ってないという方はぜひ一度体験してみてください。
きっと感動すること間違いなしです。
『Quest 2』の詳細に関しては、私の前回の記事を読んでいただけると嬉しいです。
追記
Eliteストラップには勝てなかったよ…
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