マザーボードが決まったら、メモリを選ぶことができます。
メモリ選びにもセオリーがありますので、この記事で解説していきます。
前の記事はこちら。
【スリムケースでハイスペックPCを自作する】シリーズのまとめ(目次)記事はこちら。
メモリの選び方
メモリとは、CPUが使うデータを一時的に格納するためのパーツです。
メモリはよく机の広さに例えられます。
すなわち、メモリが大きい=机が広い と一度に出しておけるデータの量も多くなり、処理速度が速くなります。
1.世代と規格を選ぶ
メモリにもCPUと同様、世代があります。
2020年4月25日現在はDDR4が最新世代です。
さらに、同じ世代でもデータ転送速度の違いでいくつか種類があります。
下の表に、DDR4のうち代表的な規格のスペックを載せておきます。
規格 | メモリクロック(MHz) | 帯域幅(MB/s) |
DDR4-2133 | 2133 | 17000 |
DDR4-2400 | 2400 | 19200 |
DDR4-2666 | 2666 | 21300 |
DDR4-3200 | 3200 | 25600 |
規格の数字が大きくなるほど性能も高くなります。
しかし、いくら性能が高くても、マザーボードが対応していなければ宝の持ち腐れです。
今回選定したマザーボードのASRock H370M Pro4は、DDR4-2666までしか対応していません。(公式サイトの対応表はこちら)
つまり、DDR4-3200を搭載したとしても問題はありませんが、お金のムダということです。
逆にDDR3世代を搭載すればメモリはフル稼働するでしょうが、今度はマザーボードの性能を引き出せなくなってしまいます。
また、規格の数字が高いほど高性能とはいえ、同じ世代なら体感できるような差はありません。
そのため、高価なメモリを買うよりもCPUにお金をかけたほうが良いでしょう。
2.メモリサイズを選ぶ
前述の通り、メモリサイズは机の広さのようなものです。
そのため、メモリは大きいほうが高性能ではあります。
しかし、実際には8GBもあれば困ることはありません。
ただし、8GBより減らすのは絶対におすすめしません。動作がかなり重くなる恐れがあります。
また、同じ8GBなら8GB×1枚より4GB×2枚のほうが処理速度が高いです。
これは、片側1車線の道路より片側2車線の道路のほうが渋滞しにくいのと同じで、データを二手に分けて送ったほうが処理がスムーズになるのです。
CORSAIR CMK8GX4M2A2666C16 4GB×2枚キット
以上を踏まえ、私はCORSAIR CMK8GX4M2A2666C16 4GB×2枚キットを選びました。
特長は次の3点です。
- アルマイト製のヒートシンク搭載で放熱性が高い(=性能を発揮しやすい)
- 高さが33.5mmに抑えられているためスリムケースでも安心
- 有名なCORSAIR製
ちなみに、このメモリの規格はDDR4-2666です。
鋭い方は「先ほどの理屈ならDDR4-2133にするべきじゃないか」と思われたかもしれません。
しかし、私が購入した当時は、同じシリーズであればDDR4-2666のほうが安かったのです。
その理由はおそらく、CMK8GX4M2A2666C16は比較的新しい製品だったため、公式に対応を宣言しているマザーボードが少なかったためだと思います。
たまにこうしたことがあるため、Amazon等の『関連商品』欄も要チェックです。
ちなみに、このメモリは見た目もかっこいいです。
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