自作PCを作るとき、まず初めに選ぶべきはCPUです。
なぜなら、マザーボードは特定のCPUにしか対応していないため、CPUを選ばないとマザーボードも決められないからです。
もちろん、CPUはPCの性能を決める最も重要な要素という理由もあります。
【スリムケースでハイスペックPCを自作する】シリーズのまとめ(目次)記事はこちら。
1.メーカーを選ぶ
現在、CPUのメーカーは次の2つです。
- Intel
- AMD
どちらでも性能はあまり変わりませんが、私は早い段階からIntelと決めていました。
その理由は、ソフトウェアによってはAMDと相性が悪いものがあるからです(特にフリーソフト)。
インテルは昔からメジャーなメーカーのため、そうした心配はほとんどありません。
2.世代を選ぶ
メーカーが決まったら、次に世代を選びます。
制作時点での最新世代は第9世代です。
しかし、第9世代は最新のため値段が高く、第8世代と比べてそれほど劇的な進化はなさそうでした。
というわけで、第8世代に決めました。
3.モデルを選ぶ
最後にモデルを選びます。
インテルのCPUには
- i5
- i7
の2つがありますが、i7のほうが性能は上です。
第八世代を例に挙げると、i5は最大でも6コア・6スレッドであるのに対し、i7は最大6コア・12スレッドです。
簡単に言えば、どちらも6個の頭脳(コア)で構成されている点は同じ。
しかし、i5は1つの頭脳が1つの作業しかできないのに対し、i7は1つの頭脳で2つの作業を同時にこなせるため、i7のほうが高性能なのです。
ただ、第8世代のi5なら必要十分な性能を持っていそうでした。
前述の通り、実際に画像編集・動画編集・3DCADなどを使いましたが、特に困ったことはありません(ただし、ゲームなどを快適にプレイしたいならグラフィックボードが必要になる場合があります。これはi7でも同じです。)
VRにも対応していますし。
そんなこんなで最終的に選んだのはCore i5-8600Kです。
「K」がついたモデルはオーバークロック1が可能なため、スペック不足を感じたら処理能力を引き上げられます。
なお、1年半ほど使っていますが、オーバークロックが必要な場面はまだありません。
ご参考までに、8600Kと無印の8600
のスペックを載せておきます。
8600Kのほうが通常時のクロック周波数が高いです。
製品名 | コア数 | スレッド数 | ベース周波数(GHz) | ターボ・ブーストでの最大周波数(GHz) |
Core i5-8600K | 6 | 6 | 3.60 | 4.30 |
Core i5-8600 | 6 | 6 | 3.10 | 4.30 |
※ターボ・ブーストとはCPUの処理能力を一時的に上げるIntel独自の技術。オーバークロックとは別物で、必要な場面で自動的に作動する。
次にご紹介するマザーボードはインテルの第9世代にも対応しているため、5~10年後にスペック不足を感じたら第9世代にアップグレードしても良いかもしれません。
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