CPUクーラーとは、CPUを冷やすための扇風機のようなものです。
しかし、「ただの扇風機」と侮ってはいけません。
性能が低いとCPUのオーバーヒートに繋がりますし、粗悪品は音がうるさくストレスがたまります。
この記事では、失敗しないCPUファンの選び方をお伝えします。
前の記事はこちら。
【スリムケースでハイスペックPCを自作する】シリーズのまとめ(目次)記事はこちら。
CPUクーラー(=ファン)の選び方
CPUクーラーを選ぶ際の優先順位は次のとおりです。
- 対応ソケット
- 対応TDP
- 高さ
- 静粛性
黄色で示したものは必須項目、赤色もほぼ必須項目です。
まず、ソケットについて。
ソケットとはCPUが乗っかる土台のことです。
そのため、使用するCPUによって使えるクーラーが変わるということです。
なお、今回選定したCPUであるCore i5-8600Kのソケットは『LGA1151』です。
次に、TDPについて。
TDPとはCPUの平均消費電力のことです。
消費電力が高いほど発熱量が多いため、クーラーの対応TDPが大きい=冷却性が高いを意味します。
前述のCore i5-8600KのTDPは95Wです。
ただ、だからといって対応TDPが100Wのクーラーでは不安があるため、冷却能力には余裕を持たせたほうが良いでしょう。
クーラーの性能に余裕があれば、将来的なCPUのアップグレードにも備えられます。
スリムケースの場合、高さも重要です。
ケースカバーとクーラーの間にある程度の隙間がないと冷却効率が下がりますし、カバーがクーラーに干渉するとそもそも組み立てられません。
基本的に、ヒートシンク+ファンの高さが70㎜未満なら大丈夫だと思いますが、実際にお使いのケースのスペースを測ってみることを強くおすすめします。
静粛性もかなり重要な要素です。
CPUクーラーは常に回転しているため、風切り音が大きいとストレスになります。
Thermalright AXP-100H Muscle
以上を踏まえ、私はThermalright AXP-100H Muscleを選びました。
このThermalright AXP-100H Muscleは大口径のファンと大型のヒートシンクを搭載しており、冷却性能が高いです。
対応TDPは180Wもあるため、高負荷時でも安心して使えます。
また、このファンは静粛性にも優れています。
高負荷時でもかなり静かなため、PCの電源が入っているのか分からないほどです。
これほどの性能にもかかわらず高さは65㎜に抑えられており、スリムケースでも十分使えます。
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