研究室に配属されると、実験の仕方や機械の操作方法を教えてもらうことになるでしょう。
その際、メモは取っていますか?
きっと、多くの人は「とっている」と答えるはずです。
では、そのメモをあとから見返したときに、「何が書いてあるのかわからない」ということはありませんか?
また、聞き漏らしや書き漏らしがあり、同じことを何度も質問してはいないでしょうか?
今回は、メモを取ったあとにするべき行動についてご紹介します。
自分用のマニュアルを作る
メモをとったあとは、記憶が新しいうちに自分用のマニュアル作りをするべきです。
ようは、自分があとから見返すための手順書を作るのです。
その際、なるべく詳細に書くことがポイントです。
例えば、
- 実験開始30分前にAのスイッチ(赤色)を入れる
- B(実験室の戸棚)とC(廊下のダンボール)を用意する
といった具合です。
メモを見て思い出しながら書いていきましょう。
目安としては、1年後に見返したときにも内容が思い出せるものを目指してください。
理想をいえば、自分が記憶喪失になったとしても分かるマニュアルを作れるとよいのですが、それをやろうとすると時間がいくらあっても足りません。
マニュアル作成に使うソフトは、パワーポイントかワードがおすすめです。
使用するソフトウェア
私としては、文章や図形を好きな位置に配置したいとき(=手順が複雑に入り組んでいるとき)はパワーポイント、流れに沿って文章を書けばいいとき(=手順がほぼ1本道のとき)はワードが良いと思います。
いちど使うソフトを決めたら、ずっと同じソフトを使い続けたほうが面倒がありません。
マニュアルファイルも、よほどの理由がなければ1つにまとめておいたほうが分かりやすいです。
作成後のフォロー
1度マニュアルを作ったら、必ず印刷してファイリングしてください。
そして、疑問点を質問したときや注意を受けたときには、適宜マニュアルを加筆していってください。
加筆は、基本的には印刷物に直接書き込む形で構いません。
が、かなり大きな修正があったときには、電子データを作り直して再印刷することも検討すべきでしょう。
以上のことを繰り返していくうちに、研究室のことは何でも分かる完璧なマニュアルが完成します。
それは自分にとってもこの上なく有益ですし、引き継ぎの資料としても役立ちます。
そしてなにより、同じことを繰り返し質問せずにすむようになります。
それだけで、お互いのストレスがかなり軽減されることでしょう。
マニュアル作りは、最初のうちは辛い作業かもしれません。
しかし、ご安心ください。やっていくうちに慣れてだんだん楽にっていきます。
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