私は長年Firefoxを愛用しています。
しかし、ある時からFirefoxを起動するたびになぜかマスターパスワードを要求されるようになりました。
色々調べたものの、解決法は見つからず・・・
そこで、再インストール(初期化)と設定の復元をすることにしました。
Firefoxは単純にアンインストールと再インストールするだけでは設定がそのまま引き継がれ、不具合も再現される恐れがあります。
今回の記事では、こうした事態を避けつつ、設定を手動で復元するための手順をご紹介します。
環境
- OS:Windows10 Home 64bit
- Firefoxのバージョン:67.0.4
事前準備
設定のバックアップ
今回ご紹介する方法で自動的に復元できるのは基本的にブックマークと検索・閲覧履歴のみです。
そのため、必要に応じて以下の項目をバックアップしてください。
拡張機能とプラグインの名前および設定内容
お使いの拡張機能やプラグインの名前と設定内容は、メモに書き留めるかスクリーンショットを撮っておいてください。
プラグインによっては外部ファイル等にエクスポートする機能もあります。
ツールバー・サイドバー・メニューバーの状態
人によってはツールバーなどを使いやすくカスタマイズしていることでしょう。
私は後で再現できるように、スクリーンショットを撮りました。
プロファイルのバックアップ
まずFirefoxを「終了」させます(×ボタンを押すのではなく、メニューを開いて終了を選ぶ)。
その後、下のリンクを参考にFirefoxの設定が保存されているフォルダ(英数字.default)を適当な場所にコピーしてください。
作業手順
1.Firefoxのアンインストール
通常の手順でアンインストールをします。
2.設定フォルダの削除
普通にアンインストールしただけでは再インストール時に設定が復元され、ついでにトラブルも復元されてしまいます。
そのため、再インストール前にWindowsに残された設定情報を以下の手順で削除する必要があります。
プロファイルフォルダ(英数字.default)があった場所の4つ上の階層(環境によって異なるかも)にAppDataというフォルダがあります。
そこにある、
- Local
- LocalLow
- Roaming
の3つのフォルダからMozzilaというフォルダを削除してください。
3.Firefoxの再インストール
以下のリンクから必要なバージョンをダウンロードします。
Firefox をダウンロード — 無料ウェブブラウザー — Mozilla
4.プロファイルの復元
参考:古いプロファイルから必要な情報を復旧する | Firefox ヘルプ
まず、Firefoxが起動しているなら必ず「終了」させます。
ここでも×ボタンを押すのではなく、メニューを開いて「終了」を選んでください。
次に、上のリンクを参考に、バックアップしたプロファイルフォルダから必要なファイルをコピー&ペーストします。
ちなみに、ファイルをドラッグした後にCtrlキーを押しながらドロップすることで簡単にコピーできます(Shiftキーなら移動)。
キー1つとマウスのみでファイルの移動やコピーができるショートカット【Windows・Mac】
これでブックマークと検索・閲覧履歴が復元されました。
もしもこの時点でプロファイルフォルダが2つ作られている場合、この手順より先に以下の手順で片方のプロファイルを削除したほうが混乱が無いかもしれません。
不要なプロファイルの削除(必要なら)
参考:プロファイルマネージャーを使用して、Firefox のプロファイルを作成または削除する | Firefox ヘルプ
再インストール後、私の環境ではなぜかdefaultとdefault-releaseの2つのプロファイルが作られていました。
これではなんとなくすっきりないので、default-releaseのほうを以下の手順で削除しました。
- Firefoxが起動しているなら「終了」させる
- ファイル名を指定して実行(Windowsキー+R)で
firefox.exe -P
と入力 - defaultを選択し、「今後このプロファイルを使用する」にチェック
- defult-releaseを選択し、「プロファイルを削除」→「ファイルもすべて削除」
5.設定の復元
事前にスクリーンショット等でバックアップした内容をもとに、拡張機能やツールバーの設定をします。
ツールバーの編集は「メニュー」→「カスタマイズ」から行ってください。
6.詳細な設定
アドレスバーにabout:config
と入力すると詳細な設定ができるようになります。
この機能を使った設定変更は動作保証の対象外になるので注意してください。
私の場合はいつも以下の設定をしています。
セッションの保存間隔を3分に設定
参考:Firefoxでの動画サイトのイライラを解消する方法 | ライフハッカー[日本版]
browser.sessionstore.interval
の値を180000
(ミリ秒)に変更。
これは、バックアップの保存間隔を長くすることで、動画のかくつきを防ぐ措置です。
バックアップの保存間隔とは、トラブルでFirefoxが強制終了した後「直前のセッションを復元」を使用した場合にいつの状態まで遡るのかということです。
人によっては、「直前」が3分前か30秒前かでダメージが大きく変わるかもしれません。
このあたりはご自分のリスク許容度と相談して決めてください。
履歴の保存数を80000に設定
参考:不定期メモも 備忘録 Firefoxの履歴の保存期間の設定
places.history.expiration.max_pages
の項目を新規作成し、値を80000
に設定。
Firefoxは放っておくと膨大な履歴や一時ファイルをため込むため、それを制限して必要以上にストレージを使わないようにするための措置です。
値が大きいほど履歴として保存されるページ数が多くなります。
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