一般的なオフィスチェアのキャスターは、ただ脚の基部に差し込まれているだけです。そのため、引き抜けば簡単に交換することができます。

しかし、中には固すぎてどうやっても外せないことも…
この記事では、そうした場合の対処法をご紹介します。
ただし、椅子の脚の基部が金属製でないと使えない点をご了承ください。
最初に試してほしいこと
通常、椅子のキャスター交換(取り外し)は非常に簡単です。
まず、下準備として背もたれや肘掛けを外しておきます。
次に、椅子をひっくり返します。

あとは、キャスターを引き抜くだけです。
もしも手の力では外せないのなら、ゴムハンマーでキャスターを叩くことをおすすめします。その名の通りゴムでできたハンマーなので、対象物を傷つけません。
こちらのハンマーはゴム・プラの両方がついているので幅広い場面で活躍することでしょう。
ゴムハンマーはキャスターを椅子にはめる時にも使えます。
上記の方法ではキャスターが抜けない場合、次の方法をお試しください。
どうしてもキャスターが外れない時の対処法
キャスターの構造は下の写真のようになっています。

基本的に、キャスターは金属棒がくっついた状態で引き抜きます(写真の左側)。
写真の右側は、キャスターから外した金属棒です。
キャスターが椅子から外れない場合は、先にキャスターを金属棒から外し、そのあとに椅子に残った金属棒を引き抜くことで解決できます。
まずは脚の金属部分(写真の赤丸付近)をヒートガンで加熱し、キャスターに埋まった金属棒に熱を伝えます。

ヒートガンの熱風をキャスター本体のプラスチック部分に当てると、キャスターが変形する恐れがあるのでご注意。
ドライヤーでも加熱はできますが、ヒートガンより温度が低いのでかなり時間がかかります。
脚を手でぎりぎり触れるくらいまで加熱したら、キャスターをゴムハンマーでたたいてください。うまく熱が伝わっていれば、キャスターの本体だけが抜けるはずです。
その後、椅子に残った金属棒をウォーターポンププライヤーで引き抜きます。
かなりの力が必要なため、ペンチでは代用できません。
ただし、プライヤーで金属棒を直接つかむと傷がつくので注意。布を何重かに巻き付け、その上からつかむことをおすすめします。
「それなら最初からキャスターをプライヤーで掴んで引き抜けばいいじゃないか」と思われたかもしれません。
しかし、キャスターはプラスチック製のため、変形または破損するだけで力がうまく伝わらないのです。キャスターが壊れるだけなので、絶対にプライヤーでキャスターをつかまないでください(私の経験談)。
机・椅子のDIY記事
キャスターを交換して椅子を低くしよう
上の記事とは逆に椅子を「低く」しています。
座面が高すぎる椅子のキャスターを交換して低くする方法
移動が少し不便になりますが、固定脚にすれば椅子をかなり低くできます。
低い机を脚の延長で高くする方法
こちらは「机」を高くする方法です。
コメント
ジョー・ヒタギさん、最近、更新が頻繁で嬉しいです。ところで、ジョー・ヒタギさんの記事は最近、いいねマークが押せないのです。私以外にも同じような経験をしている方もいるかもしれません。しばらく待って再び試したら押せるときもあるのですが、今日は全く押せません。二種類のOSで試してみましたが同様でした。何が原因で有り得るか確認して頂けることは可能でしょうか?撫子
撫子さん
不具合のご報告、ありがとうございます。何回かWindows10とiOSで試してみたのですが、不具合の再現はできませんでした。
最近は特にデザインをいじっていないので原因が思いつきません。
ただ、トップページでははてなスターを非表示にしているせいかもしれません。軽量化のためだったのですが、念のため表示を戻してみました。