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グロテスク。だけど美しい純愛 『沙耶の唄』

今回ご紹介する本は、事故の後遺症であらゆる人間や景色が醜悪な姿に見えるようになった青年と、その青年の目に唯一まともな姿に映る謎の少女「沙耶」とのラブストーリーです。

あらすじから想像がつくかもしれませんが、なんとも名状しがたい雰囲気の作品です。

本書について

原作はかなり有名なアダルトゲームです。
ゲームの発売は2003年、本書の刊行は2018年と15年も空いているため、最近までノベライズ版の存在自体を知りませんでした。

ちなみに、原作ゲームの脚本は、これまた有名なアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を手掛けた虚淵玄さんです。

原作がアダルトゲームのため、本書にも少し過激な性的描写があります。

感想

まず本を開くと、しょっぱなから文字化けのような奇怪な会話文が目に飛び込んできて衝撃を受けました
要は、事故の後遺症が残る主人公にとっては、友人との会話も気味の悪い音声にしか聞こえないということが表現されているわけです。

終始このような調子なので最初は面食らいますが、独特の世界観と、主人公の青年が徐々に狂気に侵されていくさまにとても引き込まれました。
決して明るい話ではないのですが、続きが気になってつい夢中で読んでしまう不思議な魅力があります。

ネタバレになるので詳細は控えますが、結末はメリーバッドエンド1です。
あとがきによれば、本書のストーリーは原作にある3通りのエンディングを組み合わせて作り、原作とは別の物語に構成し直したとのことです。

2019年に続編が発売予定らしいので楽しみにしていたのだが、いつのまにか2020年になってしまいました…

ちなみに、原作ゲームはWindows10にも対応していますので、気になる方はぜひプレーしてみてください。

脚注

  1. 立場や見方によってハッピーエンドともバッドエンドともとれる結末

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