最初にCPUを選んだら、次はマザーボードを選びます。
スリムケースの場合、選択肢はMicro ATX規格に限られるため初心者にも選びやすいです。
前の記事はこちら。
【スリムケースでハイスペックPCを自作する】シリーズのまとめ(目次)記事はこちら。
マザーボードの選び方
私がマザーボードを選定したときの優先順位は次のとおりです。
- Micro ATX規格であること
- Intelの第8世代CPUが搭載できること
- 拡張性が高いこと
- コストパフォーマンスに優れていること
- 将来のアップグレードにも対応できること
このうち、黄色で示した1番と2番は必須項目です。
スリムケースの時点でMicro ATX規格しか入りませんし、最初に選んだCPUが搭載できなければ話にならないからです。
それに加えて、赤で示した項目を重視しました。
青で示した項目は『今回選定したCPUよりも新しい世代のものを搭載できる』という意味です。
こちらについては、「あったらいいかな」くらいのつもりで選びました。
ASRock H370M Pro4
上に示した項目を全て満たすマザーボードを探した結果、ASRock H370M Pro4に決めました。
主な仕様は下表のとおりです。
装備 | 仕様や数など |
CPU | インテル 第8~9世代 |
メモリ | DDR4-2666 4個 |
ストレージ | SATA3 6.0 Gb/s 6個・M.2ソケット (Key M) 2個 |
PCI Express 3.0 x16 スロット | 2個 |
有線LAN | ギガビット LAN 10/100/1000 Mb/s |
Wi-Fi・Bluetooth(拡張) | M.2 ソケット (Key E) |
モニタ出力 | HDMI・DVI-D・D-Sub 各1個 |
USBポート(背面) | USB2.0 2個・USB3.1 Gen2 Type-A 1個・USB3.1 Gen2 Type-C 1個・USB3.1 Gen1 1個 |
USBポート(拡張) | USB2.0 2個・USB3.1 Gen1 2個 |
※PCI Express 3.0 x16とは、主にグラフィックボードを取り付けるためのスロットです。
表に載せた以外にも、他にもPCI Express 3.0 x1 スロット・ PS/2 ポート・オーディオジャックなど、必要なものは全てそろっています。
詳細を知りたい方は公式サイトをご覧ください。
特徴
このマザーボードはとにかく拡張性が高いです。
モニタ出力端子は3種類、SATA3は6スロット、USBも背面だけで5個あります。
メモリスロットは4つ備えており、DDR4-2666規格なので速さも十分。
よくぞこれだけ狭い中にパーツを詰め込んだものだと感心させられます。
下の写真は背面ポートの様子。2本の棒は無線LAN用アンテナ(別売)です。

特にUSBポートの数が圧倒的で、足りなくなることはまずないでしょう。
公式ホームページからはこだわりと品質の良さがうかがい知れ、見ていて楽しいです。
オーディオの音質にもこだわっているようで、アニメをよく見る私としてはその点も高評価でした。
あと、基盤が黒いため、PCを開けたときにかっこいいです。

CPUはIntel第9世代にも対応しているため、将来的なアップデートも可能です。
この内容で低価格帯なのには驚きです。
また、パッケージ(下の写真)の右下に書かれている通り、日本語のマニュアルが付属します。

マニュアルの日本語の文章はきちんとしており、図が多いことも相まってとても分かりやすいです。
外国の製品にありがちな、「こんなひどい日本語を読むなら英語版を読んだほうがまし」という代物ではないのでご安心ください。

UEFI1の画面はマウスでも操作可能で、直感的に使えます。
昔のBIOS2と比べると隔世の感があります。
唯一の欠点はスリープ時に電源ランプが点滅することです。
UEFIの設定でも無効化することはできません。

上の写真は、青が電源ランプで赤がアクセスランプです。
休止状態かシャットダウンにすればどちらも消えます。
「たかがランプの点滅でしょ」と思われるかもしれませんが、部屋を暗くして寝ているとかなり気になります。
そのため、ランプに厚紙をかぶせました。(写真では下のほうに厚紙が少し写っています)。
逆に言えば、その程度しか欠点がありませんし、その欠点も簡単に克服可能なものです。
そのため、スリムケース自作者にはASRock H370M Pro4がかなりおすすめできます。
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