CrystalDiskInfoから「代替処理済みのセクタ数が増えた」と言われ続けてきたハードディスクをようやく交換したので、作業内容を記録しておきます。
対象となるハードディスクがシステムドライブではない場合、交換自体は非常に簡単です。
交換したハードディスク
今回、交換先として選んだHDDはWestern Digital社の『4TB WD Blue 3.5インチ 内蔵HDD WD40EZRZ-RT2』です。
選んだ理由は、性能と価格のバランスが良くてコスパが高いからです。
ハードディスクの記録方式について
HDDの記録方式には次の2種類があります。
- SMR
- CMR
SMRは新しい規格で、低コストかつ大容量という特長があります。
しかし、転送速度が遅い・信頼性に難があるとも言われています。
対して、CMRは従来からある記録方式で耐久性が高く、転送速度も速くなりやすいです。
というわけで、CMR方式を採用している『4TB WD Blue 3.5インチ 内蔵HDD WD40EZRZ-RT2』を選びました。
ちなみに、Western Digital社は自社の製品がどちらの記録方式を採用しているかを公開しており、公式サイトの「Recording Technology」の項目に書かれています。
作業内容
作業前にデータのバックアップをとることをおすすめします。
ハードディスクの交換
バックアップが終わったら、ハードディスクの交換をしていきます。
古いHDDを取り除き、新しいHDDをセット。

私のPCケースはツールフリーのため、作業が捗ります。
古いハードディスクの接続
次に、何とかして古いHDDをパソコンに繋ぎます。
私は一時的に光学ドライブを外し、光学ドライブ用に使っていたSATAケーブルを使って無理やりつなぎました。

こうした方法が使えない場合は、玄人志向の『GW3.5AA-SUP3/MB』のような、HDDをUSB3.0で繋げるケースを用意すると良いでしょう。
ただし、SATAケーブルでつなぐよりも転送速度が遅くなる可能性があります。
ハードディスクの初期化
準備が終わったらPCを起動します。
この段階では、エクスプローラーを開いても新しいHDDは認識されていませんが、問題ありません。
HDDの初期化をしてやれば認識されます。
Windowsのスタートボタンを右クリックし、「ディスクの管理」をクリックしてください。

すると、未割り当てのディスクが表示されるので、右クリック→「新しいシンプルボリューム」をクリックします。

次に、パーティションスタイルを選びます。

今回は2TB超のディスクなので「GPT」を選択します。
2TB以下のディスクであっても、Windows10を使用しているのならGPTを選択すれば問題ないでしょう。
あとは、画面の指示に従ってディスクを初期化してください。
すると、エクスプローラーに新しいディスクが表示されるようになります。
データの移行
最後に、必要なデータを古いHDDから新しいHDDへ移動します。
今回はシステムドライブ(OSが入っているドライブ)の交換ではないため、普通にデータをコピーするだけです。
交換するハードディスクがシステムドライブの場合は少し面倒で、『EaseUS Todo Backup』や『Acronis True Image WD Edition』(引っ越し先がウェスタンデジタル製の場合)などのソフトでクローンを作る必要があります。
データの移行が終わったら、PCを元通りに組み直して完成です。
メモ
私はメインストレージにSSDを使っており、SSDの書き込み量が増えるのが嫌なので、仮想メモリをサブストレージのHDDに割り当てています。
もしも同じことをしている方がいらしたら、古いHDDを外してPCを起動した直後に、仮想メモリの設定をし直すことをお忘れなく。
あと、デスクトップが入っているドライブを移動する場合、デスクトップのスクリーンショットを撮っておくことをおすすめします。
移動後にアイコンの並び順がリセットされてしまいますので。
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