最近のカーナビやカーオーディオにはBluetooth機能がついていて、スマートフォンと簡単にペアリングできます。
しかし、古い車やレンタカーではそうもいかないこともあります。
そんな時、FMトランスミッターがあれば、スマートフォンの音楽をFMラジオで流せてとても便利です。
ところが、AmazonでFMトランスミッターと検索してみるとものすごい数の商品がヒットし、とても選びきれません。
また、FMトランスミッターは「ノイズがひどい」・「音が途切れる」・「すぐ壊れる」という話もよく聞きます。
が、きちんとポイントを押さえて選べばこうしたトラブルは防げます。
実際、私が吟味して購入した『FM36』という製品は、2000円程度の低価格にも関わらず、ほぼ2年経った今でも問題なく使えていますし、BluetoothやFMラジオの接続も安定しています。
この記事では、長く使えるFMトランスミッターを選ぶために重要な5つのポイントを解説します。
なぜ重要なのかもあわせてご説明しますので、選び方の参考にしてただければ幸いです。
「おすすめの製品だけ知りたい!」という方はこちらの記事をご覧ください。
FMトランスミッターとは?
スマートフォンからの信号をFM電波に変換し、それをFMラジオに拾わせることでスマホとカーオーディオを繋げる中継装置のこと。
カーオーディオにBluetooth機能が備わっていれば、スマホとカーオーディオが直接Bluetoothでやり取りできるのでトランスミッターは不要です。
FMトランスミッターは、まずスマホとFMトランスミッターをBluetooth(または有線)で接続し、次にFMトランスミッターとカーオーディオをFMラジオでつなぎます。
すなわち、FMトランスミッターを介してスマホとカーオーディオを無線でつなぐことができるのです。
スマホ ⇔(Bluetooth) FMトランスミッター (FM波)⇔ カーオーディオ
FMトランスミッターの選び方
2年近くFMトランスミッターを使い続けた経験を踏まえ、私がFMトランスミッターに必要だと思う特徴をまとめると次のようになります。
項目は重要だと思う順に並べてあるので参考にしてください。
FM周波数を細かく・幅広く設定できる

これが一番重要です。
なぜなら、使用する周波数を自由に選ぶことができれば、混線により音声が乱れる・途切れるのを防げるからです。
製品によっては、あらかじめ設定されたいくつかの周波数の中から選んで使うものもあります。
しかし、選べる周波数が地域のFMラジオの周波数に近いと、ノイズや音切れがひどくて使い物にならない恐れが出てきます。
また、他人が使用している同類の製品とも電波干渉が起きる可能性もあります。
参考:総務省|全国民放FM局・ワイドFM局一覧
可動部がない
製品によっては「折りたためる」・「画面の角度を変えられる」ことをアピールしているものもありますが、可動部があれば断線・故障しやすくなります。
安い製品であればなおさら注意が必要です。
自動車はかなりの振動を発するため、やわな製品ではあっという間に壊れてしまいます。
基本的に、最初の周波数設定以外ではトランスミッターの画面を見る必要はないため、画面の向きを変えられなくても特に困ることは無いです。
それよりも長く使えることのほうが重要ではないでしょうか。
私が愛用している「FM36」にも可動部が一切なく、一体成型です。

今までに何回か床に落としていますが無事です。
スマホを充電できる

スマートフォンで地図アプリを開いていたりすると電池の消耗が激しくなります。そのため、充電機能があると非常に便利です。
基本的にFMトランスミッターはシガーソケットに挿して使うため、充電ポートを別に用意しようとすると電源の確保に困ります。
手探りでもボタンが押しやすい
FMトランスミッターにハンズフリー機能がある場合、運転中に電話がかかってくると音楽再生が中断されてしまいます。
そんな時には着信拒否ボタンを押したくなりますが、走行中は手探りでボタンを押さなければなりません。
そこで、押しやすいボタン形状が重要になってきます。
着信以外でも、音楽のスキップをしたりとボタンの使用頻度は意外と高いのです。
下の写真は「FM36」のボタンを横から見た図です。奥にあるボタン(黄色の枠内)は周囲と高さが同じであるため、触っただけではボタンと分かりづらいです。

自動再生機能がある
ここでいう「自動再生」とは、エンジンをかけ、FMトランスミッターにスマホが接続されると自動的に音楽再生がスタートする機能を指します。
ただ、私が調べた限りでは、自動再生ができるFMトランスミッターはごくわずかのよう。。。
そのため、自動再生にこだわるのであれば他の機能には目をつぶるか、スマートフォン側で自動再生を再現する必要があります。
iPhoneの「ショートカット」アプリを使えば、疑似的に自動再生を実現できます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
※音質について
FMトランスミッターではFM波で音楽を飛ばすため、原理上すばらしい音質は望めません。
また、そもそもFMトランスミッター自体が音を発するわけではないので、音質はむしろカーステレオの性能に依存するともいえます。
先に述べたように、混線しにくく安定して接続できる製品を選べば、雑音が混じらないため結果的に高音質だといえるのではないでしょうか。
実際、私が現在も使用している『FM36』はノイズが全くなく、音質に不満はありません。
おすすめのFMトランスミッターは?
私が上記のポイントに注意して選定し、2年にわたって愛用しているのがこちらの『FM36』です。

自動再生機能こそないものの、安くてトラブルがほぼ皆無なのでぜひおすすめしたいのですが、取扱店がめっきり減ってしまいました。
そこで、こちらの記事にて現在でも買えるおすすめの製品をまとめています。
下にもリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
耐久性・接続の安定性で選ぶ FMトランスミッターのおすすめ5+1選をレビュー
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